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2014年8月11日 (月)

性に目覚めたころ

小学6年生になったばかりの頃、私は、自分がおかしいことに気付いた。
女性の胸が気になって仕方ないのだ。それまで成人女性の胸が男性と違って膨らんで
いることに興味はなかった。
殆ど、その事を忘れてしまっていたと言ってもいい。
それなのに、急に女性の胸が気になって仕方なくなったのである。
そして、襲ってきたのは、強烈に自慰をしたいという、それまで感じたことがなかった
強い肉体的欲求であった。
私は、その欲求に耐えた。小学4年生の時に、性器がおかしくなってしまい、死の恐怖を
感じて以来、私は、罪悪感から自慰をしていなかったのだ。
性器を刺激するが、絶頂には持っていかないという状態にどれ位の期間耐えただろうか。情けないが、そんなに長い期間ではなかったと思う。
ある朝、父が出勤し、母がパートに出て、自分の登校時間まで居間で過ごしているとき、
私は、自慰を始めた。最初は、最後までいくつもりはなかったが、私はとうとう耐えられなく
なり、自分の肉体を絶頂にまで持って行ってしまった。
2年ぶりに味わう絶頂感、そして消えるモヤモヤ。
後悔はなかった。それどころか、登校しても、はやくもう1回やりたいという欲求に耐える
のが大変だった。
運悪く、その日は通常の日よりも、一時間授業が長い日だった。
家に帰るのが待ちきれず、トイレでも、性器を刺激してしまった事を思い出す。
やっと家に帰ると、私は、サニタリースペースで、自慰をした。思い浮かべたのは
クラスメイトの女の子のことだったから、ある意味正常だった。
初期の私のオナペットは、美術全集だった。美術全集といっても、そんなに大したもの
ではない。現在でもよくある、新聞社が週刊で発行する薄い冊子をバインダーに閉じると、
美術全集になるというやつである。
小学校5年の時だっただろうか、私は、家族との旅行先で美術館に入った。
そこには、大量のヌード絵が展示されており、私は恐怖を感じた。
大人たちが真剣な目でヌードに見入っているのが怖かった。
それが、性に目覚めた途端、「そういえば、美術館に女性の裸の絵があったっけ・・・
だったら、美術全集をみれば、女性の裸を見られるだろう・・・」と思い立ち、
結果、美術全集をオナペットにするという事になったのだった。
しかし、私はやがてストレスを感じるようになる。女性が絵の主役として、とても、美しく
官能的に描かれるのに対して、男性は脇役であり、ひどい表情(解説によれば、嫉妬に
狂っているのだという)かつ、とても汚い色で描かれるのだった。
やがて、私は精通を迎えた。自慰を再開してから、精通までの間にはしばらく間が
あったと思う。
私は、自分から白い液体が出始めたことをとても恐怖した。体の大切な液体が出てきて
しまったのではないかと考えた。
しかし、その一方で(まだセックスのことは知らなかったにもかかわらず)、ひょっとして、
これは精子なのではないかという考えも浮かんだ。
そして、私はセックスのことを知った。私は、当時、学校と塾という2つの生活空間を
持っていたが、それは塾でのことだった。
小学校は、超奥手の学校で、ついに卒業まで、性に関する表立った動きはなかった。
(いや、全くないということは無かったかもしれない。いくつかはあった。)
やがて、私は、女の子を羨望し始めた。彼女たちには価値があるのに、自分にはない、
そんな気がした。
当時、性について好奇心満々の私たちの間で流行った下品な歌がある。
「やーんばかーん、ふふーん、そこはお尻なの。やーんばかーん、ふふーん、そこは
あそこなの。」という本当に下品極まりない歌だった。
そして、その内容は、私にひどくストレスを与えた。曲自体が不愉快だったのではない。
その歌において、自分が挑発する側=女ではなく、挑発される側=男であるということが
不愉快だったのだ。
私は、女として、自分の肉体の魅力で相手を挑発する側でいたかったのだ。
私は、ひどく落胆した。自分には価値がないのだと感じた。
今となって思えば、小学校高学年のその頃は、私のエロス的価値が一番高かった頃
だと思う。今の私は、小学生高学年の男の子には、性的な需要が少なからずある事を
知っている。(但し、児童性愛という現代のタブーに触れるため、なかなか表立たない)
つまり、当時の私は、挑発する側になりえたということである。
しかし、私はそんなことはまるで知らなかった。
ただただ、挑発される側である自分を不愉快に感じていた。
やがて、私は、中学受験で私立の中高一貫校に合格し、小学校を卒業したのだった。

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