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2015年2月15日 (日)

「女性に迎合することを商売として富と名声を築きつつある一握りの人々」

以前、引用した渡辺恒夫教授の文章を再掲する。

「『男性社会』の真の主人公が、もはや男性ではなく女性である、
という逆説的な事態が、このシンドロームに輪をかけていよう。
現代最強のイデオロギーとしての消費のイデオロギー(ボードリヤール)が、
仕えるべき主人として選んだのは、男性ではなく女性だったのだ。
以後、男性社会は、従来の、女性を抑圧するという戦法を捨て、女性におもねり迎合する
という、新たなる戦法を採用することによって延命策をはかることとなった。
女性は新戦法の術中にはまり、男性社会と女性の間には一種の共犯関係が形成された。
そして--代わって男性社会の被抑圧者の訳を引き受けることとなったのは、男性自らの
方なのである。(中略)今や女性よりも男性の側に(女性に迎合することを商売として
富と名声を築きつつある一握りの人々は除くとして)、性役割固定文明への最後の一撃を
加えなければならない強い動機が、潜在的顕在的に生じつつあるのだ。」

以前の文章にも書いたとおり、私はこの「女性に迎合することを商売として富と名声を
築きつつある一握りの人々」に対する憎しみが強いのだが、では、どういう人達が
それに該当するのだろうか?

バブルの頃、私はテレビで、大学生の企画集団を特集しているのを見た。
その企画集団が、店をオープンするという経営者のもとへ行く。
その経営者は言うのだった。「若い女性が集まる店を企画してください」と。
しかし、その経営者はというと、中年の男性なのだ。
つまり、自分が客として来ないような店を希望しているわけである。
そのような人が典型的な「女性に迎合することを商売として富と名声を
築きつつある一握りの人」であると言えるだろう。
「若い女性が集まる」とは即ち「流行」を意味する。
若い女性が集まれば、マスメディアも話題にする。
きっと儲かるのだろう。
しかし、私は考えるのだ。「儲けてどうするのだろう?」と。
彼が儲けた金を使おうとしても、彼の入りたいと思った店が「女性専用」とか
「女性優遇」を打ち出したら?
彼のやっていることはそういう自滅行為なのである。
目先の利益だけ追った結果、最終的に自分が損をしかねないのである。
ただし、世の中には、金儲け自体が目的となっていて、使うことまで考えない男性が
いるらしい。
私は「金は使ってなんぼ」だと考えているので、理解できないが。
(ちなみに「男(の欲望)は金と女」という言葉があるが、
私はこの言葉が大嫌いである。)

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