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2016年11月 8日 (火)

女を利用する「保守」

リベラル批判ばかりしすぎたからと言うわけではないが、今度は保守主義について
批判したい。

日本の保守が「女は利用できる」ということに気づいたのは、1970年代のことでは
ないか?(私もまだ50年生きておらず、70年代は子供だったから推測でしかないが)
50年代、60年代、大学キャンパスにおける主役は、反体制を叫ぶ男子学生だった。
それが、70年代に入って、反体制運動は鳴りを潜め、ブランド物を身に付けた
女子学生が大学キャンパスの主役になってゆく。
ブランド物とは言うまでもなく、権威主義的、かつ保守的なものである。
ここに「男=保守、女=進歩」と言うマスメディアが描きがちな構図とは別の現実が
見えてくる。
一部の左翼の夢想とは裏腹に、女と保守は相性が良いのである。

そして、1970年代末ごろにイギリスにサッチャー保守政権が誕生する。
「鉄の女」サッチャーは、非情なまでの保守政策を推し進めることに成功した。
彼女は、男がやれば、「残酷な男」と非難されることも、女がやれば「勇敢な女」と
いう肯定的評価になるのを利用したように思う。
(ついでに言うと、イギリスとアルゼンチンの間にフォークランド紛争が起きたのは
サッチャー政権の時だった。
「女性=平和」とか「戦争の一番の犠牲者は女性」などと言う者は、フォークランド紛争を
起こしたのは男だったか女だったか、その結果、戦場で死んだのは男だったか女だったか、
よく考えてみるべきである。)

1980年代末期には、土井たか子社会党が、消費税導入が争点となった選挙で女性候補を
使ったマドンナ旋風を巻き起こして大勝した。既に「女は利用できる」ということに
気付いていた保守は、これを見て本格的に「女で攻めてやろう」と考えたのではないか?

保守はもちろん、本質的には「男は男らしく女は女らしく」という思想を持っている。
しかし、革新・リベラルとの間で様々な争点がある中、何か一つ譲歩するとしたら
「女性」で譲歩する。そしてそれによって、多大な利益を得るのである。
例えば、安倍政権は「女性が輝く」というフレーズを連呼することによって、
その本質的保守性をごまかすことができる。
そして、ゴリゴリの保守主義者を閣僚に任命しても、その閣僚が女性であることによって、
マスメディアの批判は及び腰となる。
こんなにおいしい話がどこにあるであろうか。

かくして、保守は保守の思惑で、リベラルはリベラルの思惑で、商業主義は商業主義の
思惑で女性オシを競い合う事になるのである。
そして、その陰で、蔑ろにされるのはもちろん「男性の権利」なのだ。

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