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2017年11月 2日 (木)

西武セゾングループと東急グループの渋谷戦争に見るオトコとオンナ

1970年代から1980年代にかけて、本来、東急グループの金城湯池であるはずの
東京・渋谷を「若者」、「女性」というキーワードで席巻したのが、
堤清二率いる西武セゾングループである。
(西武セゾングループが1970年代に渋谷に作った商業施設で代表的なものとして、
西武百貨店や渋谷パルコが挙げられる)
特に、「若者」であり「女性」でもある「若い女性」を彼らは持て囃した。
その後、バブル崩壊に伴い、西武セゾングループは解体してしまったが、
今日に至るまでの渋谷の隆盛の発端は、西武セゾングループの渋谷進出であったと
言っても過言では無い。

東急グループとしては面白くないのは当然である。
そこで、東急グループが西武セゾングループに対抗するべく、バブル末期頃から
打ち出したキャッチフレーズが「大人の渋谷」であった。
「大人の渋谷」?
「若い女性」のカウンターは「大人の男性」の筈なのだが、「男性」という文字が
抜けていることに着目しなければならない。
つまり、「大人の女性」も大事なお客様というわけだ。
それどころか、恐らくは、「大人の男性」よりも、むしろ「大人の女性」の方が
大事だと考えていたのではないだろうか。
「大人の女性の渋谷」にならず、「大人の渋谷」で踏み止まっただけ、まだマシ
だったのかも知れない。

現実問題として、大人の男性は、消費をしないから、致し方ないといえば致し方ない
のかも知れない。
しかし、(このブログですでに何回も書いているように)、「男をターゲットにしても
儲からない」と「女は仕事に使えない」は表裏一体の関係なのである。
当時から今に至るまで耳にタコができるほど聞かされてきた「女性の社会進出」が
正義であるならば、「男性の消費進出」も正義でなければならない。
しかし、実際に起きたことは、「働く女性」というキーワードで女性に商品を売る
(つまり、相変わらず女性は消費者)という現象であった。
そして、それを仕掛けた人たちは、堤清二も、増田通二(堤清二の下で渋谷パルコを
作った人)も、男性なのだった。
つまり、渋谷の街という明るい「舞台」の上で、主役として振る舞うのは若い女性だが、
裏で舞台を演出しているのはオジサンたちなのである。
裏方が、舞台の上で主役を演じる訳にはいかない。
だから、男性は、消費のターゲットにはならない訳だ。

加えて言えば、裏で舞台を演出しているのが男性だからといって、男性が優位という
ことにはならないだろう。
私に言わせれば、明るい舞台の上で主役として振る舞うことが出来る、若い女性が
一番得である。

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