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2018年1月

2018年1月18日 (木)

ラジオ番組:吉田照美のてるてるワイド「集え美少年」(文化放送)

おそらく、最近の中高生は、ほとんどラジオは聞かないだろう。
しかし、30年以上前、私が中高生の頃は、民放AMラジオ局の夜の時間帯は、
中高生向けの番組が多かった。
ワイド番組といって、3時間位の番組内で幾つものアイドルタレントの録音収録番組を
流しながら、その合間に局アナが生放送で聴取者からのはがき投稿を読むという
スタイルが主流であった。
その中で80年代前半、高い人気を持っていたのが「吉田照美の夜はこれから
てるてるワイド」(文化放送)である。
(吉田照美は当時、文化放送の局アナ(男性)だった)
私は正直、アイドルタレントの録音収録番組はどうでもよく、吉田照美が生で
聴取者からのはがき投稿を読むところが好きだった。
様々なテーマで、はがき投稿を募集していたと思うが、今となっては
ほとんど覚えていない。

ただ1つ、よく覚えているコーナーが「集え美少年」である。
なんとも言えず妖艶なピーターの「夜と朝の間に」(私は、この曲を「集え美少年」で
初めて知った)が流れる中、吉田照美が美少年たちの性の告白(勿論、本当の話では
なく聴取者の創作話である)を読み上げるというもので、真面目に読みながら、
時々吉田照美が吹き出してしまうのが面白かった。
私的に、このコーナーがツボにはまったのは、少年が性告白をするというところである。
当時、この手の中高生向けワイド番組では、女の子が電話で性告白をするという
コーナーが定番だった
(覚えているところではニッポン放送「グッバイバージン、もう子供じゃないの」)。
今なら未成年の女の子が性告白をするというのは放送コードに引っかかるかも
しれないが、当時はかなり多かったのである。
今風に言えば「大人気コンテンツ」だった訳だ。

しかし、私にとっては、一方的に女の子の性告白(嘘っぽいものが多かった)を聞かされ、
自分が欲望させる側ではなく、欲望する側でしかないことを思い知らされて不愉快だった。
だから少年が性告白する「集え美少年」が気に入ったのである。
(この辺りが、その数年後、大学生になって、パソコン通信を始めて、
同性愛者でもないのに、男性同性愛者のネットに入り浸るきっかけになったように思う)
但し、女の子が性告白するコーナーは聴取者を性的に興奮させる為に存在したが
「集え美少年」はお笑いのコーナーだった。
しかし、女の子の性告白モノにウンザリしていた私にとってはそれでもよかった。

「集え美少年」では、告白する美少年は、告白ストーリーの中で、必ず、
失神しなければいけないことになっており、
いかに下らないことで失神するかが、笑わせどころだった。
そして、最後に吉田照美が「このハガキをくれた君にはルミ(吉田照美のこと)の
ヌード写真送るよ」と呟き、「夜と朝の間に」の「お前も静かに眠れー」という歌声で
コーナーが終わるのだった。

余談だが、このコーナーの最終回は、吉田照美ではなく、代役パーソナリティの榊原郁恵が
担当した(吉田照美はその週、休暇をとっていた)。
ディレクター側としては、榊原郁恵が、「やだー、なにこれーー」というような恥じらいを
示しながらコーナーを進めてほしいという期待があったと思う。
しかし、榊原郁恵は、実に明るい声で淡々とコーナーを進めてしまい、
結果的にあまり面白くなかった。
そして、その翌週、「集え美少年」のコーナーは、なくなっていた。

実際に送る事はなかったが、当時、私が考えたストーリーを少しだけ書いてみたい。
「照美兄貴、僕の体験を聞いてください。僕は、街を歩いていてお腹がすいたので
レストランに入ったんです。そうしたら、他に誰もいない店内でコックさんが、
大きなソーセージの皮をむいていました。
僕は、あまりのことに失神してしまいました・・・」
我ながら下品である(まだ先もあったのだが、30年以上経った今となっては思い出せない)。

最後に一言だけ言わせて欲しい。

「照美兄貴、兄貴のヌード写真ください!!」(爆)

2018年1月 1日 (月)

消費者としての男性(1980年代後半編)

私は、高校生の頃から商業施設(デパートやショッピングセンター、
ショッピングモールの類)に興味を持っていた。
しかし、浪人時代にマーケティングの本を読んで、マーケティング業界が
女性ばかりを持て囃し、男性は、商業施設のターゲットとなる消費者としては
2流、いや3流扱いであることに強いショックを受けた。
(これは、丁度、就職活動をする女子学生が、企業の採用者から2流、3流の
新卒扱いされることと対となる、男女差別のもう一つの側面である)。

しかし、失望していた私に「ひょっとしたらこれからは男性も、商業施設の
ターゲットとして重視されるようになるのではないか」、という予感を
抱かせる動きがあったのも事実である。

例を挙げよう。

今日から丁度31年前、1987年元日の朝日新聞の元日特別付録は「時代はおしゃれ」と
題した6ページ(全面広告ページは除く)に渡る男性のおしゃれ特集である。
(何冊もの特別付録がつくから、他のテーマの付録もあったのだが)

見出しとして
「変わる男らしさ」
「時代気分で軽く」
とあり、
現代(とは言っても31年前だが)の「新人類」男性のおしゃれ事情を阿部寛
(当時、メンズノンノの売れっ子モデル)密着取材や
山本耀司、宮迫千鶴、山崎浩一の鼎談、
戦後の男性おしゃれ史
を掲載しながら特集している。

また、それと同じ頃に発行されたNHK WEEKS(NHK出版)という雑誌(1987年2月号)にも
「新人類マーケット事情"男の子"ブームを探れ」という記事が載っていて、
・時代の若者気質を反映する消費行動
・"DCブランド"に端を発する"男の子ブーム"
・新名所"シンドバッドシティー"
・想像を超える男性化粧品の売れ行き
・女の子と対等になりたい男の子
・"ソフトクリームボーイ"に"さしすせそ世代"
というような見出しが躍っている。
(朝日新聞もNHK WEEKSも私の手許に現物があり、スキャンして載せたいところだが、
著作権の関係で出来ないのが残念である。)

しかし、その1987年半ば頃から、時代は「バブル期」へ入っていく。
バブル期は、ひたすら女性が礼賛された時代だった。
そして、男性が貶められた時代だった。
女性に対して、商業資本は、様々な美称を与え、彼女達の消費を促した。
男性に対しては、内向的な趣味男性に対しては「オタク」の蔑称を、
外向的でお洒落な男性に対しても「貢ぐ君」、「アッシー」の蔑称を
与えたのだった。

この時代の主な動き:「メンズ・ノンノ」創刊

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