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2019年2月 4日 (月)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第3話) CompuserveからInternetへ

1990年代初頭、私はアメリカの男性権利運動の情報に飢えていた。
1991年にアメリカの男性権利団体NCFMの書籍の抄訳本である「正しいオトコのやり方」(下村満子訳、学陽書房)が
出版され、週刊朝日1992年7月3日号にもアメリカの男性権利運動のレポートが掲載された。
しかし、その後が続かなかった。
まだインターネットは普及していなかった(普及し始める前夜だった)当時、日本の一般市民が海外の情報を得るには、
基本的にマスメディアに頼るしかなかった。
しかし、一つだけ、私に思いつく方法があった。
アメリカの大手パソコン通信サービス、CompuServeにアクセスするという方法である。
CompuServeは日本の大手パソコン通信NIFTY-Serve(以下、NIFTYと略す)と提携していて、
日本からもNIFTYを介してCompuServeにアクセスすることが出来たのである。
しかし、これがとてつもなく費用がかかった。
・NIFTYのアクセスポイントへの電話代
・NIFTY利用料(確か1分10円だっただろうか)
・NIFTYとCompuServeを結ぶ専用回線利用料(これが高い)
・Compuserve利用料(NIFTYを通じて請求される)
しかし、お金がかかった割には、私の英語力のなさ故か、それとも、そもそもCompuserveに男性権利運動の
情報はなかったのか、全く目的の情報は手に入らなかった。
(分刻みで課金が増えて行くため、おちおちアクセスしていられなかったという事情もある)
その約1年後に私はインターネットを始めた。
初期(1990年代後半頃)のインターネットは情報量も少なく、Googleも存在しなかったから、
欲しい情報が必ず入手出来るわけではなかった。
しかし、一市民でも世界中の情報にアクセスできることは画期的なことだったし、
その後、インターネットの技術や情報量が大発展をしたことは読者も知っているだろう。
いまでは、例えばNCFMのWebページにもアクセス出来るようになっている。
(しかも、定額でである)
Compuserveに一生懸命アクセスしていた頃には思いもよらなかったことだ。
その後、Compuserveはインターネット時代に入ってからAOL(アメリカ・オンライン)に
買収された。そして、そのAOLも既にない。
時代の有為転変を感じずにはいられない。

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