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2019年2月17日 (日)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第6話) 「ゲイ雑誌」

ゲイ向け雑誌「BADI」が廃刊になったという。
私が初めてゲイ向け雑誌(ゲイポルノ雑誌)を買って読んでみたのは「薔薇族」の1993年3月号である。
初見の率直な感想として「形容し難い古臭い雰囲気」を感じた。
何というのだろうか、雑誌全体から独特の古臭さが漂っていたのである。
10年古いとか、20年古いとか、そういうものではなく「時代を超えた
古臭さ」(なんじゃ、そりゃ)とでも言おうか。
原因として「ゲイは、昔っぽい男らしさにエロスを感じる人が
多いため、雑誌全体でその「昔っぽい男らしさ」を体現した結果では
ないか?」と当時、想像したものだった。
当時のゲイ向け雑誌は「薔薇族」の他に「アドン」「さぶ」などが
あったが、大なり小なりそういう傾向があった。
(「さぶ」などは雑誌名からして古臭いが、勿論、わざと「昔っぽい」感じの名を選んでいる訳である)。
加えて言うならば、どの雑誌もそれぞれのスタイルをひたすら続ける「ワンパターン」傾向が強かった。

そういう古臭さを感じさせなかったのが、90年代に創刊された「BADI」「G-MEN」などの新世代ゲイ雑誌だった
(「新世代ゲイ雑誌」というのは私の勝手な命名なので悪しからず)。
「BADI」はネットも意識していたし(編集長のネット苦手意識が誌面に出ていた「薔薇族」とは対照的)、
2000年代に入ってからだったが、DVDを付録につけたのも新世代雑誌っぽかった。
「BADI」は「薔薇族」の新世代バージョン、「G-MEN」は「さぶ」の
新世代バージョンといったところで、これらと入れ替わるように「薔薇族」
「さぶ」は消えていった。

しかし、その新世代ゲイ雑誌も「G-MEN」は既になく、「BADI」も先般
廃刊になった。
要するにこれらの雑誌が果たしていた役割は全てネットで済んでしまうと
いうことなのだろう。
言い方が良くないかも知れないが「欲望を満たしてくれるうちはバンバン買うが、他にもっと欲望を満たすものが
出てきたら、さっさと捨ててしまう」という辺りは、ゲイ男性も、やはり男性的な性欲消費(注1)をするという意味では
ノンケと変わらないようだ。

(注1)性欲消費というのは私の造語で「性欲を消費する」という意味ではなく、「性欲によって何か(例えば
ヌード写真集とか)を消費する」という意味である。

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