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2019年2月

2019年2月24日 (日)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第7話) 黒いドレスの矛盾

しばらく前にアメリカの映画祭で女優たちが黒いドレスで式典に出席した
ことがあった。
黒いドレスは「女性に対する性暴力に反対する」という意味らしいが、
私は違和感を感じた。
それは「例え黒かろうが結局ドレスを着ている」ということである。
ドレスとは性的魅力を見せる服装である。
性暴力に本当に反対するならばドレスの着用そのものをやめるべきだった。
セレブたちのこの種のパフォーマンスに
「世界の食糧不足に抗議する大パーティー」的な矛盾、嘘くそさを
感じてしまうのは私だけだろうか。

2019年2月17日 (日)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第6話) 「ゲイ雑誌」

ゲイ向け雑誌「BADI」が廃刊になったという。
私が初めてゲイ向け雑誌(ゲイポルノ雑誌)を買って読んでみたのは「薔薇族」の1993年3月号である。
初見の率直な感想として「形容し難い古臭い雰囲気」を感じた。
何というのだろうか、雑誌全体から独特の古臭さが漂っていたのである。
10年古いとか、20年古いとか、そういうものではなく「時代を超えた
古臭さ」(なんじゃ、そりゃ)とでも言おうか。
原因として「ゲイは、昔っぽい男らしさにエロスを感じる人が
多いため、雑誌全体でその「昔っぽい男らしさ」を体現した結果では
ないか?」と当時、想像したものだった。
当時のゲイ向け雑誌は「薔薇族」の他に「アドン」「さぶ」などが
あったが、大なり小なりそういう傾向があった。
(「さぶ」などは雑誌名からして古臭いが、勿論、わざと「昔っぽい」感じの名を選んでいる訳である)。
加えて言うならば、どの雑誌もそれぞれのスタイルをひたすら続ける「ワンパターン」傾向が強かった。

そういう古臭さを感じさせなかったのが、90年代に創刊された「BADI」「G-MEN」などの新世代ゲイ雑誌だった
(「新世代ゲイ雑誌」というのは私の勝手な命名なので悪しからず)。
「BADI」はネットも意識していたし(編集長のネット苦手意識が誌面に出ていた「薔薇族」とは対照的)、
2000年代に入ってからだったが、DVDを付録につけたのも新世代雑誌っぽかった。
「BADI」は「薔薇族」の新世代バージョン、「G-MEN」は「さぶ」の
新世代バージョンといったところで、これらと入れ替わるように「薔薇族」
「さぶ」は消えていった。

しかし、その新世代ゲイ雑誌も「G-MEN」は既になく、「BADI」も先般
廃刊になった。
要するにこれらの雑誌が果たしていた役割は全てネットで済んでしまうと
いうことなのだろう。
言い方が良くないかも知れないが「欲望を満たしてくれるうちはバンバン買うが、他にもっと欲望を満たすものが
出てきたら、さっさと捨ててしまう」という辺りは、ゲイ男性も、やはり男性的な性欲消費(注1)をするという意味では
ノンケと変わらないようだ。

(注1)性欲消費というのは私の造語で「性欲を消費する」という意味ではなく、「性欲によって何か(例えば
ヌード写真集とか)を消費する」という意味である。

2019年2月11日 (月)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第5話) 女性専用車両擁護勢力に「護憲」を名乗る資格なし

そう言えば、千代田線での女性専用車両任意確認乗車による列車遅延が
マスコミやSNSで話題になって1年になりますね。
立憲民主党の枝野代表が「痴漢に困っている女性のために女性専用車両に協力してあげる
のは当たり前」というような趣旨の発言をしているのをメディアで見て失望し、
前回の選挙で立憲民主党に票を入れたことを後悔したものでした。
憲法の禁じている「性別という選ぶことのできない属性による差別」を容認する人物・
政党に「護憲」を自称する資格などないと思います。
例えば、自衛隊。
お国が国土の領海領空侵犯(我が国の領土に対する一種の痴漢行為)で困っているのだから
自衛隊に協力してあげるのは当たり前ですよね?
自衛隊に対するこれみよがしの抗議活動をする者がいたらそれはただの嫌がらせですよね?
(↑念の為書いておきますが、皮肉です)

2019年2月 6日 (水)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第4話) 日本国憲法と女性専用車両

私は男性がマジョリティで女性がマイノリティだとは思っていないが、
もしそうだとしても「マイノリティ(女性)の名の下にマジョリティ(男性)の権利を侵害してもいい」などと
憲法は規定していない。
進歩系メディアが「日本国憲法は女性の権利を保障した。女性専用車両反対運動はその女性の権利を
否定する反憲法的な動きである」というような論調を展開することがある。
私には読者をミスリードしようとしているとしか思えない。
日本国憲法が保障しているのは飽くまでも「平等」である。
そして「公共交通における平等」を否定しているのが「女性専用車両」なのだ。
「憲法の精神」に反しているのは女性専用車両反対運動ではなく、女性専用車両の方なのである。

2019年2月 4日 (月)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第3話) CompuserveからInternetへ

1990年代初頭、私はアメリカの男性権利運動の情報に飢えていた。
1991年にアメリカの男性権利団体NCFMの書籍の抄訳本である「正しいオトコのやり方」(下村満子訳、学陽書房)が
出版され、週刊朝日1992年7月3日号にもアメリカの男性権利運動のレポートが掲載された。
しかし、その後が続かなかった。
まだインターネットは普及していなかった(普及し始める前夜だった)当時、日本の一般市民が海外の情報を得るには、
基本的にマスメディアに頼るしかなかった。
しかし、一つだけ、私に思いつく方法があった。
アメリカの大手パソコン通信サービス、CompuServeにアクセスするという方法である。
CompuServeは日本の大手パソコン通信NIFTY-Serve(以下、NIFTYと略す)と提携していて、
日本からもNIFTYを介してCompuServeにアクセスすることが出来たのである。
しかし、これがとてつもなく費用がかかった。
・NIFTYのアクセスポイントへの電話代
・NIFTY利用料(確か1分10円だっただろうか)
・NIFTYとCompuServeを結ぶ専用回線利用料(これが高い)
・Compuserve利用料(NIFTYを通じて請求される)
しかし、お金がかかった割には、私の英語力のなさ故か、それとも、そもそもCompuserveに男性権利運動の
情報はなかったのか、全く目的の情報は手に入らなかった。
(分刻みで課金が増えて行くため、おちおちアクセスしていられなかったという事情もある)
その約1年後に私はインターネットを始めた。
初期(1990年代後半頃)のインターネットは情報量も少なく、Googleも存在しなかったから、
欲しい情報が必ず入手出来るわけではなかった。
しかし、一市民でも世界中の情報にアクセスできることは画期的なことだったし、
その後、インターネットの技術や情報量が大発展をしたことは読者も知っているだろう。
いまでは、例えばNCFMのWebページにもアクセス出来るようになっている。
(しかも、定額でである)
Compuserveに一生懸命アクセスしていた頃には思いもよらなかったことだ。
その後、Compuserveはインターネット時代に入ってからAOL(アメリカ・オンライン)に
買収された。そして、そのAOLも既にない。
時代の有為転変を感じずにはいられない。

2019年2月 3日 (日)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第2話) 「偏見」

1990年代、私は「そこそこ大手」の有料パソコン通信ネットに加入していた。
そのパソコン通信ネットには「イケイケ系」の女性会員(Z嬢)がいて、 その歯に衣着せぬ発言から、皆から「女王様」と呼ばれていた。
彼女はこういう発言をしたことがあった。
「あたし、同性愛に偏見ないから・・・」
しかし、その後、ゲイ向けの有料ネットを立ち上げるなど、ゲイの世界で そこそこの知名度を有していたU氏(故人)が入会してきて、ゲイの集会 (単なるオフ会だったか、政治的な集会だったか忘れた)の告知をすると、 Z嬢は言い放った。
「それって、凄まじい」・・・・
私はこう思わずにはいられなかった。
「あのー、何の偏見もない人たちの集会を「凄まじい」と表現するでしょうか?」と。

2019年2月 2日 (土)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第1話) 「男性美」

昔「女性は美しいのに男性は美しくない」と悩んでいた頃、加入していたゲイの
パソコン通信ネットで盛んに「男性美」という言葉を使っていたゲイの人がいた。
「そうか、男性も美しいのだ」と考えた私は、別のパソコン通信ネットの
ゲイの集まる場所で「男性の肉体のどこに美を感じますか」と質問してみた。
そこで返ってきた答え。
「美しいと感じるのは女性だけど、性欲を感じるのは男の体なんだ」
・・・・難しいものである。

新シリーズ「積もれば大きくなるはずの小さな話」を開始します。

書きたいことは沢山あるのだが、起承転結のある一つの文章にしようとすると
なかなか完成しない(お陰で私のPCの中は書きかけ未完成の文章だらけである)。
そこで、これまで経験したこと、考えたことを短文で書いていこうと思う。
題して「積もれば大きくなるはずの小さな話」シリーズ。
よろしくお願いします。

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