人権論・法律論

2019年4月 6日 (土)

「人権」はマイノリティだけのものではない。

最初に断っておくが、(以前何度か書いた通り)私は「男性がマジョリティで女性がマイノリティ」だとは考えていない。
しかし、世間一般では、男性=マジョリティ、女性=マイノリティということになってしまっているので、
今回はそれを前提に書く。

よく「マイノリティの人権」というフレーズが使われる。
(「女性の人権」もその類であろう)
それだけ聞いていると恰も「人権」はマイノリティの為に(だけ)存在する概念のように
錯覚してしまうかも知れない。
しかし、それは違う。
「人権」は人間ならば誰でも持っている権利なのである。
当然、マジョリティにも人権はある。
「マイノリティの人権」が強調されるのは、マイノリティの人権が侵害されがちだから
である。
マイノリティの人権が侵害されている部分に関しては、勿論その回復が必要であろう。
しかし「マイノリティの人権」の名の下に「マジョリティの人権」を侵害していいか
というとダメである。
進歩系マスメディアは、恰もそれが正当なことであるかのように読者をミスリードしようとするので
注意が必要である。

2019年3月23日 (土)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第12話) 憲法解釈に奇妙な前提を持ち込んではならない

日本国憲法は「信教の自由」を保障している。
憲法学で「信教の自由」を論ずる時によく言われるのが、明治憲法と日本国憲法の
「信教の自由」の違いである。
おそらく、現在でも多くの憲法学の講義では以下のような話をしている筈だ。
「明治憲法下でも信教の自由は保障されていた。
しかし、国家神道を前提としたもので不完全なものであった」と。
現在の日本国憲法は、男女平等、差別の禁止を保障している。
その憲法の解釈にあたっても、信教の自由同様、奇妙な前提があってはならないだろう。
「性差別とは女性差別(だけ)のことだ」という奇妙な前提を日本国憲法の解釈に
持ち込むことは「国家神道を前提とした信教の自由」同様の過ちである。

2019年3月 3日 (日)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第8話) いじめと校則と日本国憲法

例えば、学校における「いじめ」をイメージしてほしい。
AをいじめているBらに「いじめは駄目だよ」と諭したら
このような返事が返ってくる。
「ちゃんと多数決でAをいじめると決めたんです」
いくら多数決で決めようが、いじめはあってはならないはずである。
そこで、校則に「例え、多数決であってもいじめをしてはならない」という
条文を盛り込む訳だ。
そのいじめ禁止校則の国家バージョンが日本国憲法の人権規定である。
いじめ(人権侵害)は、例え多数決によって成立した法律であっても
あってはならない、ということだ。
ところで、学校におけるいじめの加害者と被害者は、固定的な
ものではない。
例えば、今日AをいじめているBが明日誰か(それは反撃に転じたAかも
知れないし、A以外の誰かかも知れない)からいじめられる側に
なっても何ら不思議はないのである。
もし、 Bがいじめられる側になった場合、校則はそれを放っておく
のだろうか?
そんな筈はない。
Bに対するいじめも勿論禁止である。
ところが、「男の子に対してはいじめ(人権侵害)をしても構わない」とか
「いじめ(人権侵害)は女の子が受けるものであって男の子が何をされてもそれは
いじめ(人権侵害)ではない」とか「女の子のため(という名目)ならば
男の子に何をしてもいじめ(人権侵害)ではない」という奇妙な主張をしているのが
フェミニストやエセリベラルたちなのである。

2019年2月 6日 (水)

積もれば大きくなるはずの小さな話(第4話) 日本国憲法と女性専用車両

私は男性がマジョリティで女性がマイノリティだとは思っていないが、
もしそうだとしても「マイノリティ(女性)の名の下にマジョリティ(男性)の権利を侵害してもいい」などと
憲法は規定していない。
進歩系メディアが「日本国憲法は女性の権利を保障した。女性専用車両反対運動はその女性の権利を
否定する反憲法的な動きである」というような論調を展開することがある。
私には読者をミスリードしようとしているとしか思えない。
日本国憲法が保障しているのは飽くまでも「平等」である。
そして「公共交通における平等」を否定しているのが「女性専用車両」なのだ。
「憲法の精神」に反しているのは女性専用車両反対運動ではなく、女性専用車両の方なのである。

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